2025年5月25日(日)午前7時ごろに中国人民解放軍海軍のクズネツォフ級空母”遼寧”(りょうねい/Liaoning)の他4隻で編成された艦隊が東シナ海を航行しているのを海上自衛隊が確認した。
同日、遼寧より艦載戦闘機およびヘリの発艦を確認したため、航空自衛隊は那覇基地よりスクランブル発進を行い対領空侵犯措置をとった。なお中国機の領空侵犯はなかった。
防衛省が本件について発表を行った経緯としては、これまで同様の事はあったが日本に近い海域であったためと言う。
直近では同型艦の”山東”が4月下旬に太平洋上にて発着艦訓練を行っており、海上自衛隊が警戒監視活動を行っていた。
中国は東シナ海だけではなく南シナ海およびインド洋に艦隊を派遣し、海洋プレゼンスを強化している。
また、クズネツォフ級空母3番艦の”福建”は従来のスキージャンプではなく電磁カタパルトによる発艦方法を採用している。既に8回目の海上試験を行っており、就役は間もないと予想される。
なお、遼寧については5月16日(金)に本土の母港に停泊を確認しているため、翌17日以降に出港したと見られる。そのため今回の訓練のみで帰港するとは考えられず、しばらくは東シナ海および周辺海域で同様の訓練が想定される。中国側の情報筋によると今回は遠洋訓練のため西太平洋に向けて航行すると考えられる。
今回の件に関してはYahoo!ニュースで掲載されたこともあり、ネットやSNS上では注目が集まっている。しかし過度な対応を求める声もあり、慎重な姿勢を心がけて頂きたい。
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