9月1日、防衛省統合幕僚監部より中国およびロシアの軍艦が国内の海峡を通過をしたことが発表された。
8月29日にロシア艦が津軽海峡、31日に中国艦が宮古海峡を通過した。
これらの艦は先月8月上旬にロシアのウラジオストクで行われた合同演習”JointSea2025”の後に太平洋にて合同哨戒をしていた船だ。
20日に任務を終えて解散した後は消息不明であったが、ようやく明らかになった。
中国海軍のSNS微博では20日午前に西太平洋上で離別した映像が当日の夕方に公開されており、筆者を含め内外のアナリスト等は2,3日の内に少なくとも中国艦は宮古もしくは大隅海峡を通過すると予測していた。しかしながら予測は外れ、離別から11日後に通過する事となった。
筆者がXでポストならびに週刊ダイジェスト動画にて語ったように解散後から太平洋上で何を行っていたのかがポイントだ。
通常、演習でも任務でも作戦が終了したら速やかに帰還するのが一般的である。
離別した後に何を行っていたか不明だが、双方ともに何かしらの行動をしていたのは間違いない。
補給艦イジョラ(Izhora/Ижора)が駆逐艦アドミラル・トリブツ(Admiral Tributs/Адмирал Трибуц)と共に津軽海峡を通過したのは単なる偶然なのかは定かではない。状況からして合同哨戒後の行動に対する補給支援と見られる。
今後、双方から何かしらの情報公開があることを期待したところだ。
今回の一連の経緯について、以下の図にまとめたので参考にされたい。
以上
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